『幼年期の終わり』 アーサー・C・クラーク

やっと最近になって読んだSFの古典.
光文社の新訳で読みやすく.
なぜこれが古典,金字塔と言われるかは読むとよく分かる.
私だけかもしれないが,SFと聞くとタイムマシンやら宇宙船やらの
ガジェットだけを前面に押し出した小説,という印象がある.
でも実はそんなことなくて,この前紹介した祈りの海のように,
細やかに感情や情景を映し出すことができる.
むしろ,前述のガジェットたちはそれを際立たせるために使われている印象さえある.
そういう意味ではこの作品は「SFの金字塔」ではなく,
「文学,小説の金字塔」と言えるだろう.

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)
池田 真紀子

光文社 2007-11-08
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『京極堂』シリーズ 京極夏彦

厚い作家,で知られる京極夏彦の有名シリーズ.
シリーズ一作目はミステリィとしてはギリギリラインだった気がするけれども,
その後もクオリティ落とさずにシリーズを続ける力はさすがと思う.
何よりもすごいのは作品ごとの雰囲気.
それぞれテーマとしている妖怪にあわせて作品を作り上げている訳なのだが,
ものの見事にそれがなされている.
登場人物や語り口はほぼ変わらないのに作品のテーマ色が認識できるほど個性化されている.
世間的には『魍魎の匣』の評判が高いが,個人的に好きなのは,
『鉄鼠の檻』と『絡新婦の理』が好み.
前者は締め付けんばかりの重苦しい雰囲気がたまらなく,
後者はまさにクモの糸が如く各事象がつながっていく様は素晴らしいの一言.
腕の筋トレ代わりにノベルスで是非どうぞ.

魍魎の匣 (講談社ノベルス)魍魎の匣 (講談社ノベルス)
京極 夏彦

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鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)
京極 夏彦

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絡新婦の理 (講談社ノベルス)絡新婦の理 (講談社ノベルス)
京極 夏彦

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『魔法の国ザンス』シリーズ ピアズ・アンソニイ

昔から大好きで,未だに有名になってなくてうれしいシリーズ.
住人は各人1つの魔法の力を持つ,魔法の国ザンスの話.
原著では30冊ほど出ているらしいが,和訳は現在18冊が出ている.
本シリーズの特徴はなんと言ってもダジャレ.
作中キャラクタをして「この国はダジャレでできている」と言わしめている.
しかも作者は米国人ということで”英語のダジャレ”が満載なのである.
一瞬意味が分からない部分は英訳してみると何となくわかったりする.
ぜひとも原著でもう一度シリーズをおさらいしたくはある.
キャラクタも魅力的だし,実はかな〜り気に入っています.
ぜひとも有名にならず,アニメや映画化などという話にならないことを祈ります.
まぁ,語れる友人の一人は欲しいとこではありますが.

カメレオンの呪文 (ハヤカワ文庫 FT 31 魔法の国ザンス 1)カメレオンの呪文 (ハヤカワ文庫 FT 31 魔法の国ザンス 1)
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名誉王トレントの決断―魔法の国ザンス〈17〉 (ハヤカワ文庫FT)名誉王トレントの決断―魔法の国ザンス〈17〉 (ハヤカワ文庫FT)
Piers Anthony 山田 順子

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『朗読者』 ベルンハルト シュリンク

最近映画化もされて噂の作品.
とりあえず手を出してみました.
母親から又貸ししてもらった際「重い話」といわれたが,
それほどでもないかな,と思った.
むしろ作品として注目すべきはテーマの重さよりも
登場人物たちの立ち位置かな,とも.
小説として際立たせるための指向性をもったキャラクタライズではなく,
悩み,気づき,決断し,その上でまた悩む,”人間”が描かれてるんじゃないかと感じた.
短いし,なかなかおすすめ.


朗読者 (新潮文庫)朗読者 (新潮文庫)
Bernhard Schlink 松永 美穂

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『レベルE』 富樫義博

幽遊白書やHUNTER×HUNTERが富樫と思っちゃいけない.
レベルEこそが彼の真骨頂.
これは不定期連載を許された,彼が”やりたいようにできた”作品.
んなもんだからかなり面白い.
マンガが好きな人はまず好きだと思う.
個人的には人魚話も含め,カラーレンジャー編が好き.

レベルE (Vol.1) (ジャンプ・コミックス)レベルE (Vol.1) (ジャンプ・コミックス)
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